燃え上がる怒りの性能を考える

前書き

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冠配信後は考察記事で埋まる事が予定されている当ブログですが、今は発売前ですので妄想をします。
ガラルファイヤーの専用技として予告されている「燃え上がる怒り」は

怒りを炎のようなオーラに代えて攻撃するあくタイプの特殊技。まれに相手をひるませることがある。

という技だそうで、既に多くの方が感じている通りその説明はおなじみの特殊悪技「悪の波動」とモロに被っています。

・悪の波動
体から 悪意に みちた 恐ろしい オーラを 発する。相手を ひるませることが ある。 

タイプ 分類 威力 命中 追加効果 PP
特殊 80 100 怯み20% 15

何なら説明まで被っている。
しかしながらこの事はもう一つの事実を示唆してもいます。
つまり燃え上がる怒りは悪の波動と同じ性能ではない。
威力で上回るか、怯み率で上回るか、その両方か、或いは悪の波動の下位互換かという事になるわけです。
という事で他の伝説用専用技を見渡すことによって燃え上がる怒りの性能を予想してみるぜするぜやるぜ。

同期の専用技を見てみる

まずは同期の専用技を見てみましょう。
最も重要なのは恐らくガラルサンダーの専用技「雷鳴蹴り」です。

雷のような動きで相手を翻弄しながら、キックを放つかくとうタイプの物理技。攻撃を当てた相手のぼうぎょを下げることができる。

雷鳴と言いつつ雷も音も関係ないことはさておき、「まれに」といった文言が見られない事からこの技の追加効果は100%であるものと考えられますが、そうした技は既に存在します。
クイタラン専用の「ほのおのムチ」とアップリュー専用技の「Gのちから」です

・ほのおのムチ
焼けたムチで 相手を 打ちつける。 攻撃を 受けた 相手は 防御が さがる。

タイプ 分類 威力 命中 追加効果 PP
物理 80 100 防御ダウン100% 10

・Gの力
高いところから りんごを 落として ダメージを 与える。 相手の 防御を 下げる。

タイプ 分類 威力 命中 追加効果 PP
物理 80 100 防御ダウン100% 10

つまりこの技もまた威力80は下るまいという事が、もっと言えば一般的ポケモンの技に劣るような性能のものは出してくるまいという事が推測できます。
推測に推測を重ねるようなやつは信用できないってそれ一番言われてるから。


次いで重要なのはガラルフリーザーの「凍てつく視線」

両目からサイコパワーを打ち出して攻撃するエスパータイプの特殊技。まれに相手をこおり状態にすることがあるぞ。

追加効果発生率が一律10%である凍結技なんぞ参考にしても仕方がないというのはもっともなんですが注目したい要素が二つあり、
第一は燃え上がる怒りと同じ「まれに」という文言が使われている事、
第二はエスパー版冷凍ビーム程度の技でははっきり言って弱すぎるという事です。
前者については二通りの考え方ができ、「稀に」とつくのだから凍てつく視線の追加効果発生率は10%であり、燃え上がる怒りの追加効果もまた10%であるという可能性と、ゲーフリの言う「稀に」という言葉はこれで意外と30%くらいまでは含めるガバガバな言葉だという可能性があります。
そしてそこで後者なのですが、ガラルフリーザーはエスパー技使いとしては恐らく弱いです。
原種のCが95しかなく恐らく盛られても125というだけでなく、浮いているのでサイコフィールドの恩恵を受けられず、さらにワイドフォースも使いこなせません。*1
こんなポケモンに今のゲーフリがエスパー特殊・威力90凍結10%みたいな技を与えるか?もちろん与えませんな。同じガラル三鳥のサンダーが極めて安定した計算に十分組み込める技を貰っているとあってはなおさらです。
まあ凍結エスパー攻撃というのは凍らない氷タイプによる受けが成り立たないみたいな強みはあるのですが結局悪には無効ですし、何か破格のものがあるのではないかと私は考えます。
例えばそう、昔懐かしい凍結30%とか。そこまではいかないとしても凍結20%とか。
威力方面が極めて強いというのも無くはないでしょうがガラルフリーザーのデザイン上無駄が大きすぎるので恐らくなく*2ゲーフリにとって30%くらいまでは「稀」の範疇が私の結論です。
多分追加効果発生率と威力の合計120は下回らない。もし間違っていたらあのガラル三鳥が小競り合いしてるでかい樹の根元に埋めて貰っても構わないよ。

残り二体のレジシリーズの専用技についてはほぼ既存の専用技のタイプ替えで間違いないと考えられます。
レジエレキの専用技「サンダープリズン」は

下半身から激しい電撃を何本も放ち、直下にいる敵をでんきの檻に閉じ込める、でんきタイプの特殊技、「サンダープリズン」。相手にダメージを与えるだけでなく、4-5ターンの間、電気の檻の中に閉じ込めた相手に毎ターンダメージを与え、さらに交代したり、逃げたりできなくするぞ。

だそうですがこれは間違いなく電気版マグマストーム
マグマストーム
激しく 燃えたぎる 炎の なかに 4-5ターンの 間 相手を 閉じこめて 攻撃する。

タイプ 分類 威力 命中 追加効果 PP
特殊 100 75 バインド 5

であり、レジドラゴの専用技「ドラゴンエナジー

ドラゴンの頭のようなすがたになり、口からドラゴンエネルギーを激しく放射する。自身の残りの体力が多いほど、技の威力も高くなるぞ。

は間違いなくドラゴン版噴火・潮吹きです。
・ふんか
怒りを 爆発させて 相手を 攻撃する。 自分の HPが 少ないほど 技の 威力は さがる。

タイプ 分類 威力 命中 追加効果 PP
特殊 150 100 残HP割合によって威力低下 5

・しおふき
潮を 吹きつけて 攻撃する。 自分の HPが 少ないほど 技の 威力は さがる。

タイプ 分類 威力 命中 追加効果 PP
特殊 150 100 残HP割合によって威力低下 5

噴火ってただのキレ芸であって別に溶岩とか火山とか関係ないんですね。知らなかった……。
まあマグマストームは現在使用不能であり、過去にも威力と命中が変動した事がありますから*3多少また変わる可能性もありますが
マグストと噴火に共通するのはヒードランが覚える単純に極めて強力だという事です。
ポケモン対戦をやったことがある人ならばマグストや噴火潮吹きという技が冷凍ビームとか悪の波動と比べてランクが一つ上の技である事は容易にわかると思います。
とすれば残る技もやはりそうなのではないでしょうか。
燃え上がる怒りは威力100の怯み2割、雷鳴蹴りは威力90の確定防御ダウン、凍てつく視線は威力90の凍結3割くらいかそれ以上は普通にあるんじゃないかなと。
その代わり命中でちょっと落ちるとか。
まあこれが私の予想です。当たってたらほめて。
これで聖なる炎とエアロブラストみたいに露骨な格差あったら笑う。
・追記
後これ以外にもう一つ、ガラルサンダーは膝が逆関節なので飛び膝蹴りが絶対に使えない事から(インファイトを覚えない限り)恐らく最高の格闘技*4は雷鳴蹴りとなるであろう事も雷鳴蹴りの性能がそこそこ以上ではないかという事の根拠としてなくもないです。

過去の専用技を見てみる

その他過去の準伝説のポケモンの専用技もちょっと見渡してみようと思います

・馬鹿力
物理格闘120/100。自身のBDダウン。
お馴染みサブウェポン
実は元々レジシリーズの専用技。
当時としては結構な性能だったんですがレジロック以外は使いこなせないという本末転倒技で、プラチナで教え技化されてからやっとまともに使われるようになりました。
厳密に専用だったのはRSの時だけでFRLGの時点でニドクインなんかは使えたらしいです。

・ラスターパージ
特殊エスパー70/100。5割で相手のDダウン。
まあなくはないかなくらいの技。性能の微妙さもさる事ながらPPが5しかないのが痛い。
当時としてはレアながら今は似たようなことをできる技はたくさんある。
例えば上記の炎のムチなんかは額面的にはこの技の上位互換という……。

・ミストボール
特殊エスパー70/100。5割で相手のCダウン。
まあなくはないかなくらいの技。性能の微妙さもさる事ながらPPが5しかないのが痛い。
当時としてはレアながら今は似たようなことをできる技はたくさんある。。
例えばとびかかるなんかは額面的にはこの技の上位互換という……。

・三日月の舞
自身を戦闘不能にし味方一体の瀕死以外の状態異常とHP・PPを回復。
クレセリアの専用技。癒しの願いの上位互換。
癒しの願い自体が強いのでこの技も当然強い。
この辺から準伝説の専用技は本体に合致したまともな性能になっていく。*5

マグマストーム
特殊炎120/70。(後に100/75)バインド。
ヒードランの専用技。リスクはある物の当たれば爆アド。
毒がなくなる関係上多分この技を持ったヒードランは増える。

・聖なる剣
物理格闘90/100。相手の能力変化無視。
三闘の専用技。手頃で扱いやすく積み合いで強い。一方で相手のインファイトの反動なんかも無視してしまうリスクも。
後で配られた。
採用率はそこまでだがそれは格闘技の層の厚さやそもそも格闘技に求められる性質の問題であり、
タイプ以外は下位互換であるDDラリアットの強さを考えれば技の性能自体は極めて優秀と言えよう。

・炎の舞
特殊炎80/100。5割で自身のC上昇。
ウルガモスの専用技。ガモスは準伝ではないがまあ同じ枠でしょ。
性能は非常に高い。しかし本体の性能というか戦略に合っておらず大抵は持っていない。
それでも時々には使われてはいたし配られたら原種ファイヤーなんかは喜んで使うと思う。

・自然の怒り
命中90。相手の現在HPの半分のダメージを与える。
カプ系の専用技。フェアリー版怒りの前歯。
怒りの前歯自体が普通に強いのでこれも普通に強いがカプ系自体が超強かったのでこの技に頼る必要はあまりなかった。
この系統の技は主に低種族値用の技であって高種族値に許されることは稀だったのも特徴。

ガーディアン・デ・アローラ
相手の現在HPの3/4のダメージを与える。
カプ系の専用Z技。Z技なので必中。
超強いが以下略。
専門の受けであろうとほぼ確実に破壊できるのは偉いが汎用性は大きく落ちる。

スケイルノイズ
特殊ドラゴン110/100。自身のBダウン。
ジャラランガの専用技。ジャラは準伝ではないけどまあ同じ枠でしょ。
性能は普通に優秀。ドラゴン技全体の層の薄さもあり多く採用されていたっぽい。

ブレイジングソウルビート
特殊ドラゴン185。自身の全能力アップ。
ジャラランガの専用Z技。Z技なので必中。
性能は極めて優秀。と言うか異常に高性能。
ウルトラで追加されたテコ入れ技でありヤケクソの域に達している。
これはゲーフリがテコ入れとしてはかなり大胆な事をやるというデータでもある。*6

・ビックリヘッド
特殊炎150/100。発動コストは自身の最大HPの半分(切り上げ)。
技は面白いがズガドーン自体が扱い難いポケモンでこの技が性質とあまり合致していないので何とも言えない。
一発の威力は超強い。

・ソウルビート
自身の全能力アップ。発動コストは自身の最大HPの1/3。
ジャラランガの専用技。
HP満タンから打つと耐久は実質落ちない。
ジャラランガ自体が環境的に逆風だが技としては大分強い。

・暗黒強打
物理悪80/100。確定急所。
一撃ウーラオスの専用技。極めて強い。
本体の性能とも合致している。

・水流連打
物理水25/100。確定急所3回攻撃。
連撃ウーラオスの専用技。極めて強い。
本体の性能とも合致している。

・キョダイイチゲキ/キョダイレンゲキ
水/悪。守る・ダイウォール貫通。
キョダイウーラオス専用のキョダイ技。キョダイ技なので必中。
バトルの基本を破壊する技なので強い。
水の方はダイストリームが使えなくなる事から選択ではあるが存在自体が意味を持っている。

終わりに

専用技は年々割と実用的な性能になってきていることが分かりましたね。
当ブログではこの事と
・燃え上がる怒りがモロ被りの悪の波動の下位互換って事は無いだろうという事
・ガラルサンダーは逆関節なので明らかに飛び膝蹴りが使えない事
・ガラルフリーザーのエスパー技があまりにも弱そうである事
・サンダープリズンとドラゴンエナジーが超強そうな事
などから燃え上がる怒りは悪の波動よりも高威力で怯みも2割以上であるだろうという主張で行こうと思います。
読者の皆様におかれましても筆者が燃え上がる怒りが高性能であってほしいという強い願望を持っていることがご理解いただけたかなと思います。
いかがでしたか。

*1:ワイドフォースは効果適用条件が自身の接地であるため

*2:あっても100強

*3:元は威力120命中70だったが追加効果であるバインドの性能が上がった時に現在の性能になった。総合的には強化

*4:「かくとうわざ」と読む

*5:聖炎が逆方向にまともではないというツッコミ待ちではない

*6:まあ調整が下手である事自体はガルーラやファイアローで分かっていた話であるが