ガラルフリーザーの「脚」と「翼」を考える


フリーザーのリージョンフォームとされるポケモン、いわゆるガラルフリーザーの姿を目にした時、誰もが一度は気になるのがガラルフリーザーの脚は変であるという事だろう。[要出典][誰によって?]

脚部を持ち、滑空でない方法で宙に浮いているタイプの飛行ポケモンでは、基本的に脚は「構え」の状態にあるのが普通であり、

グライダー型の滑空を行った状態を待機状態とするいわゆる「宙吊り族」においても、大抵の場合脚は邪魔にならないよう「流されて」いることが大半である。

しかるに、ガラルフリーザーの脚部は脱力してだらんとぶら下がっているのだ。これは非常に異質な事だと言えよう。

この違和感を生み出している原因はやはりガラルフリーザーの飛行形態にあるのだろう。
さる発表ではガラルフリーザーは「性格は冷淡で冷徹ですが、立ち振る舞いは上品で、常にサイコパワーを使って宙に浮かんでおり、羽ばたくことはほとんどない。」と解説されている。
その発表と異様な佇まいからわかるようにガラルフリーザーはそもそも浮くために翼を使っておらず、その浮遊能力はあくまでテレキネシスに依る部分が大きいため(それが「飛行」でも「滑空」でもないために)、力んでおく必要などなく脚は脱力したままでよいのだ。
移動時は流石に翼を広げ脚も流しているがこれも恐らく「有利な形状になっている」だけであり、ガラルフリーザーは鳥らしい風を受けての飛行なり滑空なりを行っているわけではないと考えられるだろう。

実際ガラルフリーザーの飛行時の音はファイヤーや原種サンダー、原種フリーザーなどの「羽音」ではなく、ロトムなどのテレキネシスポルターガイスト系の移動音である他、脚の流し方も他の鳥ポケモンと比べると異質なように思える。

さて、どうやらガラルフリーザーは着地することがない。

観察された限り、ガラルフリーザーが脚を用いるのは物理的に相手を攻撃する場面のみであった。
また、先述の発表やガラル地方のポケモン図鑑によれば翼も「サイコパワーを込めた羽を飛ばす」という攻撃手段のために使われる事が多いようだ。

これらの事はガラルフリーザーは結局その「鳥」の身体を通常の活動のためにはほとんど使っていない可能性があるという事を示している。
すなわち、(ただ行動する上では)強力なサイコパワーを持つガラルフリーザーにとって脚も翼も別に必要なものではなく、ガラルフリーザーが父祖から引き継いだ「鳥」の見た目は、現在ではもっぱら戦いの道具としてあるのではないだろうか?

フリーザー使い友の会博士のパソコンに残っていたメモだ。
このメモを作成した後博士は再びカンムリ雪原に出発し、
以後今日に至るまでその消息は掴めていない。







ポケモン週末レポート投稿したやつです。
例によって「ありそう」感を意識しています。
私はこの話において「フリーザーの翼は退化の過程にあるくらいではないか」「飛行時の翼はパワーを節約するための補助輪*1」と考えたのですが、つきのはさんという方が似たような、でも部分的に違うような面白い解釈をしておられ、ビビっと来ましたので無許可引用いたします。


実体のない翼というのは媒体によってはファイヤーも半ばやっている節があり、翼を使わない鳥としてはガラルサンダーが(陸鳥ですが)存在するわけですが、ガラルサンダーくらいの羽で空を飛ぶ鳥ポケモンが生まれたら、それはかなり異質で面白いと思います。
100年くらいあとの新作なら見れそう。(1000年先…!?)



これはファイヤーとファイヤーの間に割り込もうとする悪いオタクのフリーザー。

*1:=「通常の活動」に渡りは含まない